Home 分子サイバネティクス・分子ロボティクス定例研究会 第14回分子サイバネティクス・第58回分子ロボティクス定例研究会

第14回分子サイバネティクス・第58回分子ロボティクス定例研究会

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2024年11月8日(金)に東北大学にて開催予定の分子ロボティクス定例研究会に関しまして,下記の通りご案内申し上げます。

参加登録
研究会プログラム(案)
14:45-14:50 研究会はじめのあいさつ
14:50-15:40 招待講演1 山本英明 先生(40分発表、10分質疑)
15:40-16:20 招待講演2 豊田良順 先生(30分発表、10分質疑)
16:20-16:30 写真撮影・休憩
16:30-17:30 一般発表(10分発表、5分質疑を予定、2-4件)※一般発表は学生さんの発表も歓迎します
18:00-20:00 情報交換会
招待講演
招待講演1 山本英明 先生「マイクロ流体デバイスを活用した神経回路機能のボトムアップ解析」
神経細胞という不安定なバイオ素子に基づいて構成されながら,生物の脳は自律適応的に,そして高いエネルギー効率で高度な情報処理を実現する.このような脳の情報処理アーキテクチャを理解し工学的な応用へと結びつけるためには,トップダウン(動物脳の直接計測)とボトムアップ(培養神経回路の操作型研究)の双方向からのアプローチを融合し,素子の集団的振る舞いとシステムとしての機能との関係を系統立てて解析する必要がある.本講演では、神経回路の機能をボトムアップ的に解析するために開発した細胞操作技術や,生物の脳神経系で進化的に保存されてきたモジュール構造の機能的役割などについて得られた知見について紹介する.
招待講演2 豊田良順 先生「分子ロボットに向けた光駆動人工分子マシンの開発」
生体内の分子は驚くほどシンプルかつ効果的に設計されており、それらが協同的に作用しあうことで複雑な機能を発現しています。このような自然界の分子システムに魅せられ、それをお手本にし、さらには凌駕することを目指して化学者たちは独自の分子を自分たちの手で創り出してきました。特に近年注目されているのが方向性を持った運動(仕事)を行う分子マシン群で、光照射や化学刺激といった外部からのエネルギーを機械的運動に変換することが可能です。本講演では、光照射によって単一方向に回転する人工分子モーターについて基礎的な動作原理を踏まえたうえで、最新の研究成果を中心に紹介させていただきます。また、分子マシンのミクロな運動をどのようにマクロな系に伝達するか、分子ロボットとして生体内システムを制御するにはどのような設計が必要かといった将来展望を議論できればと考えております。